※コミックス派・アニメ派ネタバレ注意
ONE PIECE 第1138話〝神典(ハーレイ)〟
[週刊少年ジャンプ 2025年10号]
【この記事について】
この回が掲載された当時、当サイトは最新話考察の更新をしていませんでした。
この記事は、2026年10月にあとから書いたものです。
1138話まとめ!
- 冥界でシャムロックが、シャンクスは生き別れた双子の弟だと明かす
- シャムロックの剣〝ケルベロス〟が三つ首の犬に変わり、ロキを貫く
- アウルスト城の巨人が〝赤髪〟に襲われたと証言。ルフィは別人だと言い切る
- フクロウの図書館でロビンが神典(ハーレイ)を読む。最後の見開きで三章が明らかに
- 【考察】ケルベロスは動物系の悪魔の実を食べた剣?
シャンクスはシャムロックの双子の弟
『海賊赤髪と…他人じゃねェよなァ…!!』
1138話は、冥界で鎖につるされたロキのこの問いから始まります。
思い返せば1137話のラスト、フードを外した神の騎士団団長フィガーランド・シャムロックの顔は、シャンクスと瓜二つでした。
軍子の矢印に打ちのめされ、ロキは血を流しながら肩で息をしています。
『貴様が知る必要はない…』
軍子に制されても、ロキは引き下がりません。
『〝大海賊〟に〝天竜人〟…!! 世界の対極に…ハァ…』
海賊と天竜人。
世界の正反対にいるはずの2人が、同じ顔をしている。
『さすがに不思議に思うだろ……』
沈黙のあと、シャムロックが口を開きました。
『…その海賊は生き別れた私の双子の弟だ…』
シャンクスは、シャムロックの生き別れた双子の弟。
赤髪のシャンクスと神の騎士団の団長は、兄弟だったのです!
『一度は聖地に戻ったのだがこのウス汚れた〝下界〟が好きらしい…』
シャンクスは一度、聖地マリージョアに戻っている。
それでも選んだのは、兄が「ウス汚れた〝下界〟」と見下す外の世界でした。
【シャンクスについて判明したこと】
- フィガーランド・シャムロックの生き別れた双子の弟
- 一度は聖地マリージョアに戻った
- それでも、シャムロックの言う〝下界〟の方を選んだ
この話を聞いたロキの怒りは、さらに燃え上がります。
『兄弟揃っておれに恨まれるってのも面白ェ話だな…』
6年ほど前、海で暴れていたロキを捕えたのはシャンクスでした(1136話)。
6年前は弟に捕えられ、今は兄の前で鎖につながれたまま痛めつけられる。
『この鎖が外れた時にゃあ…!!』
シャムロックの剣〝ケルベロス〟
ロキの足元には、軍子の矢印に倒された冥界の動物たちが横たわっています。
1137話でも描かれた、ロキにとってただ一つの仲間、冥界のボス動物たちです。
『おれはダチの運命を見届け……!!』
『背負ったんだ…!!!』
シャムロックが問い返します。
『私を脅しているのか…?』
『ああ 直接手を下すまでもない…』
シャムロックが剣を抜き、その名を呼びます。
『〝ケルベロス〟』

剣から黒い煙が噴き出し、形を変えていきます。
現れたのは……三つ首の巨大な犬!
『私の剣だ』
トゲのついた首輪をはめ、口からは刀身が突き出ています。
『はァ!? 何だそいつァ!!!』
あのロキでさえ、思わず声を上げる異様な姿です。
剣が、犬の姿に変わる。
ケルベロスは、動物(ゾオン)系の悪魔の実の能力の可能性も…
【悪魔の実を食べた「物」の前例】
悪魔の実を食べたのは、人や動物だけではありません。


- ぶんぶく君(茶釜):ワノ国編
天狗山飛徹こと光月スキヤキが愛用していた茶釜。「イヌイヌの実 モデル〝たぬき〟」を食べ、たぬきの顔としっぽと足が生えた。ワノ国で飛徹と暮らしていた

銃に剣、そして茶釜。
ワンピースでケルベロスといえば、黒ひげティーチ。
悪魔の実を2つ食べたティーチは、頭を3つ持つケルベロスなのではないかと考察されてきました。
そのケルベロスが、シャムロックの武器として登場するとは意外でした。
シャムロックの技〝緊急発進(スクランブル)〟
ケルベロスの三つの頭が、首輪ごとぐるりと回り出します。
『うお!! 気味悪イ!! どうなってんだコイツら!!』
その横で、軍子は巨大な矢印を出して引き上げの準備。
『団長 気配を消すのだ 移動する…』
そしてシャムロックが号令をかけます。
『〝緊急発進(スクランブル)〟』

三つの頭が胴体から外れ、空へ飛び立つ!
シャムロックは軍子の矢印に乗り込み、ケルベロスの胴体を『戻れ』と呼び戻しました。
『生きていられたらいつでも殺しに来い』
『その時は私が相手になってやる…』
残されたのは、鎖で動けないロキと、空を舞う三つの頭。
『くそォ!! 天竜人ォ!!!』
空から戻ってくる頭の口には、鋭い刀身が光っています。
『まさか……!!!』
『あんなもん刺さったらさすがに!!!』
刀身が、ロキの胸に突き刺さる!
『くそったれェ〜!!!』

【〝ケルベロス〟と〝緊急発進(スクランブル)〟】
- シャムロックの剣。名前を呼ぶと三つ首の巨大な犬に変わる
- 首輪にはトゲ、口からは刀身が突き出る
- 〝緊急発進(スクランブル)〟の号令で、三つの頭が胴体から外れて空を飛ぶ
- 飛んだ頭は、口の刀身で相手を突き刺す
- 胴体は、シャムロックのひと声で呼び戻される
狙いは戦士たちの子供
ロキを残して空へ去ったシャムロックと軍子。
矢印の上で、シャムロックは作戦を練り直します。
『即制圧はさすがに難しい』
『戦士共の子供達を抑える…』
『もう一人呼べ…』
『わかった …誰にする?』
狙いは、エルバフの戦士たちの子供。
そして、さらにもう一人を呼び寄せるつもりです。
【1138話のシャムロックまとめ】
【判明したこと】
- シャンクスは、生き別れた双子の弟
- 聖地の外の世界を「ウス汚れた〝下界〟」と呼ぶ
- 剣の名は〝ケルベロス〟。三つ首の巨大な犬に変わる
- 技〝緊急発進(スクランブル)〟で、ケルベロスの三つの頭を飛ばす
【次の一手】
- エルバフの即制圧は難しいとみて、戦士たちの子供を押さえる
- さらに、もう一人を呼び寄せる
アウルスト城に現れたのはシャンクス?
場面はアウルスト城へ。
ルフィ、ナミ、ゾロ、ロードが城の中で見つけたのは、倒れていた見張りの巨人たちでした。
1135話で、フードの二人組に襲われた巨人たちです。
巨人たちは、自分たちを襲った相手をこう語ります。
『……アレは…確かに〝赤髪〟だった…』
襲ってきたのは……〝赤髪〟のシャンクスだった!?
『ウソつけ──!!』
『シャンクスが意味なくお前らをぶっ飛ばすかーっ!!』
ルフィは即座に否定します。
けれど、巨人たちも引きません。
『〝赤髪〟はエルバフを何度も訪れてる…』
『赤髪はエルバフに最近来てたんだろ? まだ居てもおかしくねェ』
シャンクスが少し前にエルバフに来ていたことは、1136話でも巨人たちが話していました。
それでもルフィは、まっすぐに言い切ります。
『でも!! お前らの話が本当ならそれはシャンクスじゃねェ!!!』
ルフィの知るシャンクスは、こういう男です。
『シャンクスはもっと明るくて威張らなくて!!』
『スジの通らねェ事は絶対しねェんだ!!!』
ナミも思わず笑います。
『すごい信頼!! ふふっ』
ルフィは当然とばかりに言い返しました。
『──ったりめェだよ!! お前だってナミ!! モリメールが悪く言われたら腹立つだろ!?』
『ベルメールさんね』
大事な場面で、ルフィはベルメールを「モリメール」と呼び間違え。
すかさずナミが訂正します。

一方、巨人たちが次に思いついたのは、別の可能性でした。
『それじゃあ……瓜二つの人間か…』
『または兄弟とかって事で…』
巨人たちの読みは、冥界でシャムロックが明かした事実とぴたりと重なっています。
『──でも聞いた事ねェな家族の話』
『小せェ頃から海賊船に乗ってたらしいし…』
ルフィが思い浮かべたシャンクスの〝家族〟は、血のつながった兄弟ではありませんでした。
『ロジャーやレイリー達が〝家族〟だったんじゃねェかな』
『ロジャー海賊団が!! バギー以外の!』
ただし、バギーだけは除かれていました。
アウルスト城に忍び寄る影
そのころ、城へと続く長い道を、ひとつの人影が登ってきます。

足音は、ザッ、ザッ。
人影は、ひと言も発しません。
そして、ルフィの表情に「ザワ…」と何かが走る。
アウルスト城に、怪しい影が忍び寄っています。
宝樹アダムの壁画と〝空白の100年〟
場面は宝樹アダムへ。
フランキーは、リプリーの案内で宝樹アダムを見て回っています。
『あっちもこっちも全部アダム!!』
『希少も何もあったもんじゃねェな!! だはははは』
外の海では貴重な宝樹アダムも、エルバフではどこを見てもアダムだらけです。
『あたしが商売しちゃおっかな!!』
すかさずフランキーが止めます。
『おめェは止める立場だろリプリー!!』
そんなやりとりの最中、フランキーが木の幹に何かを見つけます。
『ん? 何だアリャ』
『壁画だよ!!』
『大昔の子供の落書きが石化した樹皮に刻まれてる』
『推定900年から800年前に描かれた絵だと言われてる』
『ちょうど〝空白の100年〟に当たる時代…!!』
推定が正しければ、この落書きは〝空白の100年〟の時代に描かれたことになります。
『じゃあロビンに見せてやりてェな』
しかも、この壁画には妙なところがありました。
『──しかしエルバフの絵にしちゃ…妙だな これ全部〝巨人族〟には見えねェが』
リプリーもうなずきます。
『ええ…あたしらの知る歴史じゃあ…種族間に戦争はあっても』
『交流なんてなかった筈…!!』
それなのに壁画には、巨人族ではない者たちの姿まで描かれている。
『だから尚更これは…』
『子供の夢なのかもね』
神典(ハーレイ)について判明したこと
セイウチの学校では、子どもたちがにぎやかに騒いでいます。
そして場面はフクロウの図書館へ。
サウロがロビンとチョッパーの前に置いたのは、ほこりをかぶった巨大な本でした。
『これが「神典(ハーレイ)」…』
思い返せば1136話、宴の席でヤルルは、神典によれば世界はすでに二度壊れていると語っていました。
古い言葉ゆえに、誰にも翻訳できないまま伝わってきた神典です。
『この原文を元にエルバフでは色んな神話や物語が作られた』
『その解釈はバラバラでよ!!』
そのため、エルバフの戦士たちが信じる太陽の神は、みんな違う性格なのだそうです。
1136話の宴で、巨人たちが太陽の神を〝解放の神〟〝破壊の神〟〝笑いの神〟と言い合っていたのも、このためです。
『…読んでもいい?』
『勿論だ!! デレシシシ!!』
サウロは、神典の中身についても語ります。
『物語は三章あって三つ目の世界は』
『この現世の話と言われとる…!! これから起きる事だ』
つまり三つ目の世界には、これから起きることが書かれている……!
『ニカの伝承は実は世界中にひっそりとあって』
『共通しとる事はこんなリズムで大笑いして登場する事』
そう言って、サウロがリズムを刻み始めます。
『ドンドットット♪ ドンドットット♫』
拳を突き上げて踊るサウロに、ロビンは『うふふっ 読むわよ』と笑って神典に向かいます。
『「第一世界」……』
『地に炎あり…』
ロビンが、神典を読み始めました。
【神典(ハーレイ)について判明したこと】
- この原文を元に、エルバフではさまざまな神話や物語が作られた
- 解釈がバラバラなので、エルバフの戦士たちが信じる太陽の神はみんな性格が違う
- 物語は三章。三つ目の世界は「この現世の話」で、これから起きること
- ニカの伝承は、実は世界中にひっそりと残っている
- どの伝承にも共通するのは、ニカが独特のリズムで大笑いしながら登場すること
最後の見開きで明かされた三章
そして迎える、最後の見開き。
描かれたのは神典の三章と、フランキーが見上げる宝樹アダムの壁画です。

【神典(ハーレイ)の三章】
- 第一世界:欲望に負けた人が禁断の太陽に触れ、〝太陽の神〟が現れる。怒った地の神によって、世界は死と闇に包まれる
- 第二世界:太陽が戦火を広げ、人は太陽を殺して神となる。そして海の神が荒ぶる
- 第三世界:〝太陽の神〟が踊り、笑い、世界を終末へと導く。太陽は回帰し、新しい朝が来る
第一世界と第二世界は、どちらも『彼らはもう会えないのだ』で終わります。
ところが、第三世界だけは……
『彼らはきっと会えるだろう』
1138話の時点では、「彼ら」が誰なのかは分かりません。
サウロいわく、三つ目の世界はこれから起きること。
〝太陽の神〟が踊り、笑い、新しい朝が来る。
1138話は、この神典の見開きで幕を閉じます。
扉絵:フーズ・フーのアジトだった!!
扉絵は「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」のVol.24。

1136話の扉絵で見つかった、兎丼の奥地の謎のアジト。
1137話でヤマトとお玉が潜入したその場所の主は、やはりフーズ・フーでした。
刀を手に、盃を掲げて大笑いするフーズ・フー。
そのまわりには、三味線を弾く娘や、酒を運ぶ娘たちの姿があります。
誘拐されてきた娘たちなのかもしれません。
この回の登場キャラ
冥界
アウルスト城
宝樹アダム
フクロウの図書館
扉絵連載
フーズ・フー
CAT'S