※コミックス派・アニメ派ネタバレ注意
ONE PIECE 第1136話〝太陽を待つ国〟
[週刊少年ジャンプ 2025年8号]
【この記事について】
この回が掲載された当時、当サイトは最新話考察の更新をしていませんでした。
この記事は、2026年10月にあとから書いたものです。
1136話まとめ!
- 陽界の宴で、巨人族がジンベエの青い肌に驚く
- ニカの解釈が割れ、神典「ハーレイ」の存在が判明
- ロキの悪行が語られ、6年程前にロキを捕えたのはシャンクスだった
- 冥界でロキが勧誘を断り、神の騎士団・軍子が巨大な狼を一撃で縛り上げる
- 【考察】かつてのニカは、コロンのように時代に逆らう存在だった?
- 【考察】シャンクスが四皇になるまでは、ロキが四皇的な存在だった?
ジンベエを見て驚く巨人族
『本当に肌が青い』
1136話は、エルバフの「陽界」で開かれた宴の場面から始まります。
ハイルディンとスタンセンが獲ってきたヘラジカの肉を、ルフィが夢中で頬張ります。
ウソップは、巨人族に伝わる凶悪な戦士オーズにトドメを刺した話で、巨人たちから大歓声 。
そんな宴の中で、巨人たちが驚いたのがジンベエの肌の色。

冒頭の一言は、魚人族のジンベエを初めて見た巨人の、素直な驚きです。
『魚人島はもっとカラフルじゃ 海の魚達の様にな!!』
人魚を見てみたいという巨人まで現れ、生きた骸骨のブルックも『お前は一体何族なんだ!?』と聞かれます。
【巨人族にとっても珍しい魚人族】
読者からすれば、人魚や魚人、巨人族がいる世界は当たり前。
ところが本来、ワンピースの世界でこれらの存在を知っている人は少数派です。
リトルガーデンでビビが語っていたとおり、偉大なる航路の島々は『島と島との交流もなく それぞれが独自の文明を築き上げているの』(115話)。

エルバフにも魚人を見たことがない巨人族がいると分かる場面で、新鮮でした。
巨人族の新しい笑い声「ガギャギャ」
ゾロに『お前の首は飛んでた』と凄まれて青ざめるロードを、周りの巨人たちが笑い飛ばします。
『ガギャギャ ロード!! お前そいつらの懸賞金額知らねェのか!?』

巨人族の笑い方は、いつも特徴的。
ここで、巨人族の新しい笑い声「ガギャギャ」が登場しました。
同じ宴では、ハイルディンの「ディガガ」やロードの「デフフ」も聞こえ、冥界のロキは「ドガハハ」と笑います。
濁音で終わる笑い方が多い中、「デレシシシ」のサウロ、「デフフフ」のロード、「ドガハハ」のロキは例外です。
割れるニカの解釈と神典「ハーレイ」
先ほどの騒ぎについて、ロードはこう言い張ります。
『──しかし あれはエルバフに生まれた者なら 誰もが持つ夢でござる!! 〝太陽の神〟となり世界を支配する事は!!』

ところが、周りの巨人たちが黙っていません。
【巨人たちの言い分】
- 『バカ言え!! 〝太陽神〟は支配者じゃねェ!!』
- 『そうだ 〝解放の神〟だ!!』
- 『いや 〝破壊の神〟だ』
- 『違う!! 〝笑いの神〟だ!!』
あっという間に、宴はケンカの場に。
ヤルルによると、エルバフには太古から伝わる神典「ハーレイ」があり、古い言葉のせいで誰にも翻訳できないまま、解釈が分かれているそうです。

【神典「ハーレイ」とニカについて分かったこと】
- 世界はすでに二度壊れている
- その都度、「太陽の神ニカ」の存在が刻まれている
- ニカは、世界が大きく形を変える時に現れる
- そのため、時の権力者たちはニカの出現を恐れる
- ニカは白い雲をまとい、まっ白な髪と衣装で大笑いしながら現れる
世界が壊れないように現れた英雄か、すべてを壊した破壊者か。
ニカがどんな神なのかは、人によって解釈が分かれていることが示されました。
当のルフィは、ボニーが言っていた話だと気づきつつも、『おれのは全然関係ねェぞ!?』。
ニカと同じポーズのコロン
ニカの話を踏まえて見返したいのが、コロン。
宴の冒頭、ヤルルが『よく獲れたな!!』と話すコマの下の方で、コロンがニカと同じポーズをとっています。
【左】1044話で描かれたニカ
【右】ニカと同じポーズのコロン


コロンは、「戦いは危険だからしない」というエルバフの今の流れに逆らって、エルバフの戦士に憧れる子供。
そのため、コロンを怖がる子供もいれば、ヒーローのように輝く場面もあるでしょう。
英雄か、破壊者か。
解放の神か、笑いの神か。
かつてのニカも、コロンのような存在だったのかもしれません。
時代の流れに逆らって思うままに生き、いろんな人にいろんな印象を抱かれる人物だった可能性があります。
ロキの悪行が次々と判明
ヤルルは、ニカの話にロキの名前を重ねます。
『ロキも…死んだハラルドもある意味ニカになろうともがいた結果かも知れん』
そこでルフィが、素朴な質問を投げかけます。
『ロキっていい奴か?』
巨人たちは声をそろえて『いい訳ねェだろ!!!』。

そこから語られたのが、ロキの悪行の数々です。
【巨人たちが語るロキの悪行】
- 生まれる前から、ハラルド王が「息子によって殺される」と予言されていた「呪いの王子」
- 生まれてまもなく、王家に仕える「幸運の馬」を殺した
- リンリンが伝説の大戦士ヨルルを殺したのも、ロキが生まれた年
- 国には天災が続き、王妃はロキを産んで一年で亡くなった
- わずか10歳で、冥界の凶暴な動物たちを殺して従え、村に解き放った
- 放火に破壊。ハラルドの不在時は地獄だった
- そしてとうとう、エルバフの歴史上最も偉大な王ハラルドを殺した
- その現場でロキを止めようとしたヤルルは、刺された
ルフィが聞きたかったのは、いい奴かどうか。
巨人たちにとってのロキは、国中から嫌われる「王殺しの犯人」。
ロキを捕えたのはシャンクス
『6年程前か 海で暴れるロキを〝赤髪〟が捕えてくれるまでは…!!』
海で暴れていたロキを捕えたのは、なんとシャンクスでした。
『シャンクスが!?』
6年前といえば、シャンクスが四皇入りした時期(ビブルカードで判明)と重なります。
シャンクスが四皇入りするまでは、ロキが四皇的な存在だった可能性もありそうです。
【エルバフとシャンクス】
シャンクスとエルバフのつながりは、これまでの話でも描かれてきました。
- ワノ国編の終盤(1055話):ワノ国の近海に現れる
- エッグヘッド編(1076話〝旧友〟):エルバフで、ドリーとブロギーの巨兵海賊団と顔をそろえる
- 1131話:冥界のロキの前で〝赤髪のシャンクス〟の名前が出て、ルフィがシャンクスのことをロキに問い詰める

1076話の〝旧友〟はドリーとブロギーのことでしたが、シャンクスは6年程前にロキを捕えた張本人でもあります。
シャンクスがエルバフで会いに来た相手は、ロキだったのかもしれません。
シャンクスの居場所を知っているというロキの言葉を確かめるため、ルフィはナミ、ゾロと一緒に、ロキの鎖の鍵があるお城へ向かいます。
『ロキの言動の真偽の見極めはおれ達がやる』
神の騎士団・軍子が登場
場面は冥界へ。
鎖につながれたロキの前に現れたのは、アウルスト城に降り立った謎の二人組。
二人の目的は、ロキを神の騎士団に誘うことでした。
『この世に生を受けわざわざゴミクズになれって!?』
『つまりてめェら天竜人か!?』

ロキは、勧誘をきっぱりと断ります。
そして、二人組のうち一人の名前が判明。
神の騎士団「軍子」。
ロキがけしかけた巨大な狼を、軍子は矢印のような能力で一撃のうちに縛り上げます。
巨人族ほどの大きさの狼を、たった一撃。

軍子の強さが強調される場面です。
狼を助ける代わりに考えを変えないかと持ちかけられても、ロキは揺らぎません。
『この怒りを食らっておれは!!! 〝世界〟を滅ぼしてやる!!!』
1136話は、ロキのこの宣言で幕を閉じます。
扉絵:兎丼の奥地に謎のアジト
扉絵は「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」のVol.22。

タイトルは「兎丼の奥地に謎のアジト」。
この扉絵連載は、霜月康イエが生前に使っていた刀を、ヤマトが閻魔堂に奉納しにいく物語です。
そして今回。
前回の扉絵でお玉にやられたホールデムに案内されたのは、どこか見覚えのある形の建物。
おそらく、フーズ・フーのアジトでしょう。
フーズ・フーは、元百獣海賊団の飛び六胞。
かつてはCP9の一員で、13年前にゴムゴムの実の護送に失敗し、投獄された人物です(1017〜1018話)。
その牢獄で知ったのが、「太陽の神ニカ」の伝説でした(1018話)。
盗まれた康イエの刀、九里の誘拐事件、港友棟梁の行方不明、これらの黒幕がフーズ・フーである可能性が出てきました。
本編でニカの解釈が割れたこの回に、ニカの伝説を知る男のアジトかもしれない建物が描かれたのは、偶然ではないのかも…